Tournament: 真夏の迫真将棋大会 獣座戦(段位者)
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Game started at: 2017-08-06 09:30:08 UTC

Comments for this game

1: saku81 (2256) 2017-08-06 12:13

獣座戦第一回戦の一局。
先手となったでっていう兄貴は第一回将棋淫夢杯で穴眼鏡姉貴やすきま桜兄貴といった強豪を撃破し準優勝という鮮烈なデビューを飾った実力者。特に当時ウォーズ三段だったすきま桜兄貴に手合い違いだったとまで言わしめた対局は今も迫真将棋部伝説の一局として語り草になっている。彼に大会で勝った部員はRH、えいきっき両獣王しかおらず、今回もタイトル獲得の門番としての活躍が期待される。
後手番を持つSsk兄貴は横歩取り4五角戦法や右四間飛車など激しい攻めを好む居飛車党といった印象。迫真将棋部には6月に入部したばかりだが、棋力編集力を兼ね備えた期待の新星だ。
お互いに横歩取りなら先後両方持つという居飛車党の鑑であり、戦型予想は横歩取りが支配的だ。
果たして門番が新星を退けるのか、それとも新星が門番を貫くのか。目が離せない一局となりそうだ。

4手目 お互いに角道を空け飛車先を突き合った。予想通り横歩取りに進みそうだ。
5手目 と思われたが、ここででっていう兄貴は角道を止めた。Ssk兄貴は意表を突かれたようだ。でっていう兄貴は用意の作戦があるのだろう。
6手目 Ssk兄貴は駒音高く6筋の歩を突いた。66歩として角道を止めるならこじ開けてやろうという手だ。得意の右四間飛車が見られそうだ。
検討室では、でっていう兄貴は相手の得意戦法を受けてたった上で勝とうとしているのでは?という見方が出ている。得意戦法を叩き潰せば相手へのダメージは大きい。
8手目 25歩に対して33角として飛車先交換を防いだ。この形ではあまり良くないとされているがどうなるか。
10手目 やはり右四間飛車に構えた。
13手目 でっていう兄貴の狙いがはっきりしてきた。これは雁木に囲うつもりだろう。プロでも最近注目されている古くて新しい戦法で新鋭Ssk兄貴を迎え撃つ。
1420手目 ここはお互いに囲い合う。先手の雁木に対し後手は左美濃を目指す。
21手目 ここで角を引いた。77を経由せずに引き角の形を一手で作れたのは先手のポイントだ。
23手目 というのも、この手から角交換をすることが出来るからだ。この形では33角はあまり良くないと言われている理由でもある。どっちにしろ飛車先の歩は交換されてしまう。
28手目 先手からは次に22角があるので、言いなりのようだが後手は23歩と受けた。23歩に代えて33角もあるが、23歩の方が無難だろう。
29手目 この局面をどう見るか。一昔前ならこれで先手良しとしたものだが、昨今では角交換形で5筋を突いてしまっているデメリットを気にする人も増えている。
3037手目 ポイントをあげた先手は玉を深く囲う。端は受けずに玉の移動を急ぎ、88の地点に入城した。
38手目 それを見てSsk兄貴はすかさず角を手放した。でっていう兄貴は角交換によって角のにらみが無くなったことを活かして玉を88まで囲ったが、Ssk兄貴は角がいないなら打ち直せばいいと主張している。どちらの言い分が正しいのか。
39手目 77桂と跳ねて角の脅威を緩和しようという手だが、後手から見たら桂頭攻めという選択肢が増えたとも言える。先手は怖い形だ。
40手目 攻めは飛角銀桂。ここまで準備が整うと後手の攻めはもはや勝手に繋がる形だ。
41手目 受けきりが難しいならこっちも攻めを用意しなきゃいけないという発想だが、飛車のこびんが空いたこの瞬間がめちゃくちゃ怖い。46角などと設置して後手の攻めを牽制するような手もあったかもしれない。
42手目 先手陣が一番怖い形になった瞬間にすかさず開戦。さきほどの33角といい、Ssk兄貴は反射神経のいい将棋だ。
44手目 6筋を突き捨ててから7筋も突く。攻めの常套手段。
45手目 それを見てでっていう兄貴は37角と設置したが、これは一手遅いのではないだろうか。6筋を突き捨てたことで後手の桂馬はいつでも跳ねられる状況になっている。それから角を設置したのでは空振っている印象だ。
46手目 Ssk兄貴は71秒の考慮の末やはり桂馬を跳ねた。
4749手目 後手は右桂が銀と交換になり、絶好調。先手は受け一方になってしまっている。辛い。
50手目 やはり桂頭攻めを絡めてきた。Ssk兄貴、小憎らしいほどにこの形での攻め方を理解している。さすが得意戦法である。
53手目 同銀だと76歩と桂頭を攻められる。なので銀を引いたが、これも辛い手だ。
55手目 192秒の長考の末9一角成として攻め合った。
56手目 が、この単に歩を取りこむ手が大激痛である。取れば二枚換えで飛車角が一気に捌ける。後手玉は堅く、分かりやすく勝ちになる。
57手目 なので取らない。先手は少しでも紛れを求めていくしかない。
58手目 そっちがいくら辛抱してもこっちの攻め手は無限にあるんで、というような手だ。先手からしたらたまったものではない。
59手目 飛車取りだが、飛車を取るターンが回って来るかどうか。
62手目 77桂成からの詰めろ。Ssk兄貴の攻めさすがに緩まなさすぎでは?
63手目 でっていう兄貴もきちんと詰めろを読み切って受けるのだが。
64手目 飛車当たりを避けつつまた詰めろ。
68手目 一応これは詰めろになっていないので飛車を取ることは出来るのだが、将棋は飛車を取ったら勝ちのゲームではない。
70手目 詰めろ飛車取りだが。
71手目 むしろ飛車取ってくれよ(という手)。
72手目 取れと言われたら取らないのが将棋。性格悪い人のためのゲームだと言うのがよく分かる。同金と応じると3手詰みである。
74手目以下、詰み筋に入り79手目ででっていう兄貴が投了。

総評
新しい作戦を用意したでっていう兄貴と、慣れ親しんだ戦法に誘導出来たSsk兄貴。その経験値の差が表れてしまった対局という印象を受けた。Ssk兄貴のお手本のような攻めは、是非見習いたいところである。
一発勝負で先手横歩を持つのは怖い、というのは誰しもが感じるところであり、でっていう兄貴は感想戦で後手を引きたかったとこぼしていた。本局は雁木対右四間飛車という戦型にも関わらず、横歩党の苦悩が感じられるような一局だったように思う。

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