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Game started at: 2017-09-28 17:58:10 UTC

Comments for this game

1: mdarg (1499) ☗4☗9☗52017-09-29 18:08

詳説自戦記+プロ棋譜紹介 [対2手目32飛戦法]

2:後手は2手目32飛戦法(通称いきなり三間飛車)。今泉健司奨励会三段(当時)、長岡裕也四段、久保利明九段らが採用して升田幸三賞(今泉三段)も出た戦法なのだが、ネット将棋ではほとんど見ない。ゴキゲン中飛車がそれだけ優秀だということなのか。
3:以前変則振り飛車の研究をしたときは、角交換から65角問題を突き、乱戦になるも糸谷新手58飛で先手指せる、というところまでしかさらわなかったのだが、戸辺対策というのがあるらしく簡単ではない模様。
http://sutekisangen1.blog76.fc2.com/blog-entry-164.html
4:後から知ったのだが、これが32飛戦法の佐藤新手。どうしたものやらサッパリわからない(以前見たことがあるような気もするのだが、対策はまったく覚えていなかった)。
5:わからないときは飛車先。先手居飛車の常識。
6:当然こうなるわけで、角交換振り飛車が一般化した現在の認識で冷静に見ると、普通の角道オープン三間飛車である。
7:形としては代えて68玉が無難で、実際それが定跡のようなのだが、変な手を指してしまった。
8:応手はこれしかありえないのだが・・・
9:取り返されてみると先手損したことに気付き困っている。なにやってんだ自分。
17:当てがないので位を取って指すことにした。こうやってみると、どうせ先手から角交換して向かい飛車なんだから、対ゴキゲン中飛車丸山ワクチンの玉頭位取りと同じだろう、という風にも見えるのだが、丸山ワクチンで指すときは後手の駒組みもかなり制限され、無条件では向かい飛車にできない。
30:ともあれ位取りっぽい形にはなってきた。
31:この辺はちょっと迂闊。代えて▲77桂とここで跳ねれば、継いで△35歩▲88玉△34角打と持ち角を放出するのが本筋のようで、▲56歩△25角▲48銀△44銀などと右辺で1歩損する代わりに陣形を整え、8筋を切る(銀が戻って手損にはなるが、持ち歩がないと2筋が受からないので)ような格好になった。ただ、正確に進めた順も形勢は難解ながら先手押し込まれる格好にはなる。後手から角交換させればよいものを自分で取ったのだから都合2手損しており、そりゃあ苦しくもなる。
46:後手58角や69角を打ち込む隙があったのだが、見送ってここで手待ち。先手苦しかったので助かったものの、紛れには至らない。
49:これもちょっと無理はあったのだが、いちおう左辺は好形になる。
50:後手1筋での手待ちが少し悠長だったのに加えて金が半端な位置に動いた。
51:このチャンスを見逃す手はない、と動いたが、形勢はまだ後手がわずかによい模様。
56:非常に難解な局面になった。
57:ぱっと見えるのは本譜33角成で、損をする手ではないが挽回につながるような手でもない。74銀打とねじ込む手もあって、7筋の位を生かすなら順当。どちらの手にも先に▲85歩△同歩の交換を入れておく余地があるし、5筋(56が自然に見えるが53や54や52もあるらしい)に歩を打って△44銀打にじっと角を引くのもないわけではない。後から調べたところ単に▲74銀打はかなり有力だったようで、以下△51飛▲83銀成△同金▲53歩打△同飛▲11角成△59飛成▲77馬△44角打などと進んで、先手苦しいながらも一局。
58:しかし相手の方もやや緩んだ。代えて△36歩が本筋で、以下▲同歩△31飛▲77馬に△56歩打と絶妙の利かしがあり、応じて▲58歩打△36飛▲37歩打△31飛とポイントを稼がれ、先手▲26飛と浮いて飛車交換させるくらいしかないが△36歩打▲同飛△同飛▲同歩△28飛打とした局面はさすがに苦しい。
60:ということで先手指せそうな局面になったが・・・
61:またも少し無理があった。先手飛車を捌きたいのはヤマヤマだが、単に捌き合いにしてしまうと玉形で負ける。代えて▲43角打と飛車に当てて筋違いに打つのが正着で、継いで△51飛▲52歩打△同金の一本道に▲58飛と待望の捌きがあった。以下後手が5筋に歩を打つ場所は選択の余地があるが、自然に△56歩打なら(▲34角成も有力だが)強く▲同飛と出て、△53歩打▲52角成△同飛と進めればじっと▲55飛が絶妙手で、後手△45歩とせざるを得ず▲77桂と玉頭の圧力を強め△54銀打に素知らぬ顔で▲59飛と引いて先手指せそうな局面になる。
64:本譜もまだ悪くはしていなかったのだが・・・
65:必要もないのに高く受けて悪くした。どうせ37の桂を取りにくる角なので、代えて77銀打と受けておけばひとまず悪くはならなかったし、飛車をぶつけるつもりならそうして当然のところだった。
67:後悔しながら飛車をぶつけるも玉形で明らかに負けており、
71:勝負手を作らないことにはどうしようもないのだが、これでは到底届かない。以下いいところなく押し切られ投了。

途中までは、お互いに緩手がありつつも互角~先手やや苦しいくらいで押し合いができたのだが、65手目のミスはさすがに大きく、先に息を切らしてしまった。代えて▲77銀打△37角成▲24飛△同飛▲同角成とした局面からの寄せ合いは、先手やや苦しそうなものの面白そうで、将棋の腰を折ってしまい相手の方には申し訳なかった。

なお、先手の急戦策は9筋を受けさせてからの順が有力らしく、第48期王位戦 番勝負第2局(先手深浦康市八段、後手羽生善治王位)では、結果的に後手が勝利したものの分れは先手がよかった模様(一号局ではない)。
https://shogidb2.com/games/c0a550eb94974f2d9de8977ced09b15629f8ad7d
2011年くらいから振り飛車が9筋を取り込ませて指す手順が一般的になるも、端の位が大きく後手勝ちにくかったようで、第70期順位戦 B級1組第10回戦(先手行方尚史八段、後手阿久津主税七段)くらいを境にあまり指されなくなる。
https://shogidb2.com/games/9b0e6dd770ed620e082c0f3859b59406744afd50
最新局はおそらく、今期(第75期)の順位戦C級1組11回戦(先手永瀬拓矢六段、後手福崎文吾九段)で、先手居飛穴から39~49手目の華麗な銀の繰り替えで仕掛け圧勝している(単純に、歩が横並びになる相穴熊での居飛車の指し方としても参考になると思う)。
https://shogidb2.com/games/e8915f69e4af0de73246bfc451285f332b89ddf6

この96歩は、対鬼殺し向かい飛車阿久津新手(2002年らしい)、対ゴキゲン中飛車丸山ワクチン佐藤新手(2005年)などと同じく、▲65角を打って△55角打と反撃されたときに▲97香と逃げられるというのが第一義で、端を受ければ後手に角打ちの傷を抱えさせたまま手番が戻ってくるし、突き越せば持久戦で苦しい後手が無理攻めせざるを得ないという寸法。65角問題をより厳しくする手と玉形を制限する手を一度に指せるのが巧妙で、かつ後手が穴熊に組んでも端突き越し相穴熊で居飛車が主導権を握れる、というのがポイントになっていると思う。

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