コメントを横に並べる
先手: pooh3 (2336) ☗6☗6☗7Icon mail off
後手: ajigonomi (2665) ☗5☗3☗5Icon mail off
対局開始日時: 2016-12-26 21:47:59 +0900
ルール: 平手(R) 10分 + 30秒

この棋譜へのコメント

1: neokdr (2393) ☗13☗6☗62016-12-26 14:28

力戦王の正統派エースpooh3氏対81dojoの超強豪ajigonomi氏の1局です。

16:通常の横歩取りと比較すると、後手(今回は先手が横歩取られる側なので先手)が玉上がりの一手を得している局面ですが、それは後手(今回は先手)の得なのか、玉上がりよりも更に歩得が大きいのか、難しすぎて判断できません。
31:飛車の横利きが止まった瞬間に歩を合わせて横歩を狙うのは手筋です。
34:横歩は守りますという手。
35:25飛もあるとは思いますが、ばっさりと行きます。この展開は後の25飛~29飛成の筋を38銀が防いでいます。
38:取れば28飛や22角成、同金、同角成の時に25飛が生じるので取れない歩です。
50:この局面は直感後手良しに見えるのですが、ここからがうまかったです。
57:この手が好手でした。ちょっと見えない手です。逆にこれが無いと先手は駒損が大きく後手良しと思います。
79:これも高度な手だと思います。先手の銀の位置を88から77に変える手です。
97:99角成と成られてからずっと速度計算が正確です。
104:ここで先手は相当危なく見えるのですが、実は飛車さえ渡さなければ相当安全です。
110:同玉は62竜。63玉は74金、54玉、62竜でどちらも受けが難しいです。

あまりにもレベルが高すぎて、私が解説を付けるのもおこがましいのですが、これは名局だと思いましたので付けさせて頂きました。
おそらく色々と間違っている部分もあるかと思いますが、これは解説者より対局者の方がレベルが上ですのでお許し下さい。

2: mdarg (1427) ☗7☗9☗32016-12-26 15:43

おおお、これは横歩佐藤新手の将棋ではないですか。愛用の手なので参考になります。

15:普通に後手番で横歩を取らせるよりも1手早いという主張の佐藤新手。プロの将棋だと先手5段後手4段の相浮き飛車相掛かりに流れることが多いよう。
24:私の研究だと、5二玉型には斉藤流モドキで先手よし。
31:高段者の方が自分の研究と同じ順を指していると、なんとなく嬉しい。
43:代えて2一馬から4一銀打が自分の研究手だが、本譜も巧妙で参考になる。あとでじっくり比較検討しておきたい。
47:先手いつの間にか金開き。陣形が低く大駒の打ちどころが少ない。
51:手を渡さないための高い受け。見習いたい。
56:とても高度な手だと思う。代えて7一金だと先手金を残せるが、本譜銀打に3四飛成と応じられると後手銀を手放したのが負担になる。
57:ソフトの解析によると、本譜でも代えて3四飛成でも似たような形勢らしい。自分なら読まずに争点が相手玉に近い方を選んでしまうところ。この先の攻防は見ていてもまったくわからない。

ついでになり恐縮ですが、neokdrさんの棋譜コメントをいつも興味深く拝読しております。

3: pooh3 (2336) ☗6☗6☗72016-12-26 16:00

neokdrさんコメントありがとうございます。ajigonomiさんとは力が違うのは自覚していたので力で勝負したら厳しいと思ったので比較的研究が生きやすい形にしようと思ってこの形にしました。
[29]手目:neokdrさんの解説にもあるように先手で後手横歩みたいな形になっているので、通常形より1手得しているので先手は端に3手かけられるので、15歩96歩型か16歩95歩型を選べます。どちらが得になる変化もあるので微妙なところですが、今回は15歩96歩型にしました。
[30]手目:強気な1手で24歩を合わされると決戦は避けられない。決戦を避けるために74歩を突く前に33角と上がり24歩を受ける手ならもう少し穏やか。
[38]手目:ここは手が広く他にも28歩や33銀、33桂などがあります。
[44]手目:飛車の逃げ場所は74、64、54の3か所があります
[66]手目:ここで15歩がついてなければ14角と打たれる手があった。以下26竜なら25歩24竜なら23歩で竜が追われるので65手目に22銀が打てるのも15歩型を生かしているつもりでしたがあとから見ると16歩型でも14角に24竜23歩26竜22金に15歩とする手はあるかもしれません。
[109]手目:最後も16歩型でも詰まない気がしますが15歩型が心強く83銀と駒を渡して必死をかけることができました。


この将棋は端歩直接勝敗を左右する変化も多く30手目38手目44手目の分岐点で端歩の関係で応手が変わります。それぞれの変化でどっちの端を突いたほうがいいかは違うので今回うまくいったから15歩96歩型がよかったというわけではないですが今回はとてもうまくいって印象に残りました。
この棋譜にコメントするにはログインして下さい

このページは81道場のデータ管理・閲覧用の「Webシステム」です。対局用アプリはサイトのトップページ(https://81dojo.com/jp)の「道場入口」より起動して下さい。