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大会: 南極の日 将棋大長考チャレンジ大会
先手: yamanohito (2035) ☗0☗0☗0Icon mail off
後手: orihime (2053) ☗5☗9☗11Icon mail on
対局開始日時: 2017-01-02 15:01:51 +0900
ルール: 平手(NR) 60分 + 10秒

この棋譜へのコメント

1: orihime (2053) ☗5☗9☗112017-01-02 09:42

南極大会。


 12手目△2二飛の形は先手三間飛車に対してよく使用する形で、向かい飛車の相振りで対抗しています。

 19手目、▲5六銀から▲6八飛は機敏な攻め形。ここからしばらく▲6五歩の仕掛けがあって後手の危険な局面が続きました。22手目で長考していますが、振り返ると後手の備えが遅かったと思います。
 25手目、このタイミングで。△5三銀となると攻め味がなくなると思われたのでしょうか。▲2八玉からの▲6五歩は少し違和感のあるタイミングです。しかし、これでも後手としては怖いところ。
 29手目では、▲6四同銀もあったと思います。以下、△7七角▲同桂△6四銀▲同飛△5五角が読み筋ですが、そこで▲6九飛と深く引くと、△7七角成には▲6一銀の攻めがあり、後手の受けも難しい局面です。

 34手目、後手から角交換。好位置に角を配置してポイントを上げたいという狙い。
 37手目、▲6七金では▲8六角を予想していましたが、▲6七金のほうが良さそうです。
 40手目、△5五歩が波乱を呼んだ手。▲6七金の流れからは▲4七銀と引くのかと思っていましたが、ここは許せなかったか、あるいはチャンスと見たか、先手の▲4五歩で激しい流れになりました。
 48手目、△6一玉は▲3三角を消して桂が跳ねられるようにしたものですが、この手が必要なら、△5五歩の前に寄っておくべきだったような気がします。また、いつも悩むのですが、△6二玉との比較はよくわかりません。

 53手目、▲6五歩が後手陣を正面から崩しにかかる手。
 56手目、後手は△2六飛の十字飛車を見せながら迫ります。
 59手目、▲9八飛は、後手が少しポイントを上げたように思いました。玉頭のプレッシャーがかなり緩和されました。
 61手目、ここで▲3一角がかなり怖い手でした。△2一飛は▲3二角で終わります。対局中はどう対応すればいいか見えていませんでした。局後に検討しても、△3二飛▲2一角△2二角成くらいで難しいながら先手良さそうです。本譜は△6四歩に▲5二銀と引いた手が4三の金に紐をつける形になったので、△2一飛と引けるようになりました。これ以降は後手が良さそうです。

 82手目、最後は桂が入ったことで寄り筋になりました。


 私は、元来は長考派でしたので、南極大会は自分の満足する内容の将棋が多いです。
 持ち時間が長いと手数も長い将棋が多くなるかと思っていましたが、予想に反して全体的に短手数で決着のつく将棋が多いように思います。考える時間があるので、普段なら無難に指してしまう序盤でも読みを入れて踏み込めるということなのかなあ、と興味深いです。以前からプロの棋譜がアマチュアより平均して短手数で終わっているように思っていたので、納得する部分があります。

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