この棋譜へのコメント
1: mdarg (1427) ☗7☗9☗32017-05-17 09:48
普通の自戦記 [先手三間飛車に居飛穴] 20:いわゆる不要不急の一手。先手三間飛車は珍しいので、なにか趣向があるのだろうと深読みしてしまった。 31:三間飛車ならではの、4枚銀冠を組める形。 35:まったく予想していなかった仕掛け。こちらが94歩で丸々1手損したのを咎めにきたか。 36:普段は31金型を採用しているが、本局は上に手厚い方がいいかなと思い金を上がった。 42:何気なく指しているが緩手で、代えて△45同銀▲同銀△44歩打で銀ばさみにすれば、▲同銀△同金▲45歩打△43金と拠点を残されても、先手玉形が半端なうえ大駒が孤立して捌けず、後手が指しやすい展開にできた。仮に継いで▲44銀と安直に交換を狙っても、△同金▲同歩△67銀打▲48飛△24角と覗いて後手優勢。不十分な仕掛けに対して強く受けられなかったのが悔やまれる。 48:玉形が手厚いのでありきたりな攻めで十分だろうと高を括っていたのだが、形勢としてはほぼ互角のよう。 52:代えて86歩で後手なんとか間に合う、というのがソフトの解析結果。感想戦で相手の方も「先手の方が速そうに見える」と仰っていたので、読めなくてもそう落ち込まなくてよいのかもしれないが、もう少し慎重に指すべきだった。 54:これで相手に大駒を持たせて自分は金駒を仕入れ、玉形の主張でなんとかなる、というのが自分の読みで、この局面はソフトの判断でも互角近い(先手微妙によし)のだが、実は読み抜けがあり、53手目に52飛と速度重視で受けられると困っていた。 56:とまあ紆余曲折はあったのだが、これが敗着。この歩を払っている余裕はない。 67:先手も大駒だけの攻めなのだが、なにしろこちらの飛車の形が悪い。攻めのポイントがずれ飛車の捌きをおろそかにしてしまった影響で、相手の攻めまで速くなってしまった。 69:代えて44歩から45桂が厳しく本譜はやや緩いのだが、 70:受けにも何にもなっていない手で自壊。代えて53同金が正着で、相手に安全意識が出てきたところで強く指せないのでは勝負手も作れない。 やはり反省すべきは35手目の時点で状況をしっかり見極められなかったことで、角道も通っていなければ飛車も三間に置きっぱなしとなれば、仕掛けに無理があるのは明らかで、じゃあどうやって咎めるのと筋道を立てれば、42手目も自然と見えてくるのではないか。 なお、ソフトの「本当の」推奨手は36手目に代えて△42角と急かし、以下▲44歩△同銀▲45歩△同銀▲同桂△44歩打▲65歩△45歩▲44銀打△同金▲同角△86歩という強気一辺倒の受けで、自分には絶対指せないし指したくもないのだが、穴熊の主張である遠さを活かすという意味ではそんな将棋もあるのかなといったところ(形勢としては、先手が正しく指せば互角くらい)。
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