大会: 真夏の迫真将棋大会 獣座戦(段位者)
先手: asanebou (1804) Icon mail off
後手: cashmeredog (1901) Icon mail off
対局開始日時: 2017-08-05 20:30:32 +0900

この棋譜へのコメント

1: saku81 (2256) 2017-08-06 00:38

獣座戦の一局。
後手カシミア兄貴は迫真将棋 手抜き編集の裏技シリーズで知られる。三間飛車党で、24で4段の強豪。先手asanebou兄貴は視聴者と思われる(間違ってたらすみません)。棋譜を見るとこちらも三間飛車党のようだ。お互いの得意戦法を知り尽くしているだけに、白熱した将棋が期待出来そうだ。

3手目 先手asanebou兄貴は堂々と石田流を宣言。得意戦法で真っ向からぶつかっていく方針だ。
4手目 相三間飛車も予想されたが、カシミア兄貴の選択は54歩。これは女流棋戦などで多く見られる手で、先手石田流に対して中飛車で対抗していくのは有力とされている。
5手目 定跡手。角道を止めてから銀を67に持っていき、相手の中飛車を受け止めようという手。
6手目 ここで意外な手が飛び出した。中飛車かと思われたが、玉を左に囲い始めた。石田流を知り尽くしているカシミア兄貴だけに、何か秘策がありそうだ。
12手目 後手はひたすらに囲っていく方針だ。
24手目 角道を止めた。
25手目 美濃囲いを完成させた先手は早速つっかけていく。
26手目 後手は飛車先不突きを活かして袖飛車に構えた。戦型としては対抗型だが、どこか振り飛車党らしさを感じさせる指し方だ。
29手目 これは後手玉が角筋に入っていることに注目して、4筋を攻めていこうという方針だろう。
30手目 カシミア兄貴はそれに備えて4筋を補強。両者の読みが一致しているのだろう。
32手目 先手の4筋攻めに対して、後手は相手が飛車先を切ったのを逆用して棒銀で攻めていく方針だ。やってることが完全に振り飛車のそれである。
36手目 お互いにひたすら攻めの準備をしている。果たしてどちらの攻めが速いのか。
37手目 先手の攻めが先着。金取りなので後手はさすがに一度相手せざるを得ない。
39手目 金を吊り上げて叩く。先手が気持ちよく攻めているようだが。
40手目 この焦点の歩が急所。同桂では飛車角の利きがいっぺんに止まってしまい、勝てない。
41手目 先手もそれは分かっている。しかし角筋を活かして攻める方針だったのに角がいなくなっては辛い。駒得していることもあり、後手がはっきり優勢になった。
46手目 やりたい放題やってから金を引く。後手は気持ちのいい手ばかりを指している。
50手目 飛車角が捌けに捌けている。
51手目 先手としては飛車を活かして攻め合うしかないだろう。
63手目 ほぼ必然の進行でと金を作るが、このと金が後手玉から遠いのが辛い。
68手目 ここで6三飛成のような手で良ければ後手の勝ちなのだが、6三飛成は4一金を同銀と取れなくなる(7一飛の両取りがある)。なので9九馬としたが、この手は後手にとってそれほど味が良くない。先手が盛り返してきたかもしれない。
75手目 と金を捨てて銀を作りながら龍を作った。
76手目 ここが本局のハイライトだろう。龍を作った手に対して龍金両取りで切り返した。どちらを取られても先手勝てない形勢だ。これで後手の勝ちと思ってしまいそうになるが、5九金打として飛車に当てて受ける手があった。しかし、見落としやすい手だ。
77手目 本譜は4一銀。これも両取りを回避している。詰めろになっているので金を取ることは出来ない。asanebou兄貴の確かな実力を感じさせる手だ。
79手目 しかし4一銀はこうして龍を取られた時に銀がそっぽにいってしまうのが泣き所さん。
80手目 辛い。辛すぎる。先手から今すぐ何か厳しい手がある訳じゃないのに、がっちりと金を打って玉を固めた。優勢になったらすぐこういう手を指し始めるから強い人は嫌いだ。
82手目 後手玉がどんどん堅くなっちゃうよ。
84手目 あのさあ…。こんな手指されたら友達やめますよ本当に。
89手目 この辺はもう指しようがない。前のめりに死ぬだけである。
96手目 このあたりの指し回しも見事。狙いは後述。
97手目 銀を取られたら攻め手が皆無になるので銀取りを受けざるをえないのだが。
100手目 これが詰めろになっている。
110手目 一間龍の形になったところでasanebou兄貴が投了。以下は簡単な詰み。

総評
全体を通してカシミア兄貴の完璧な指し回しが光る一局だった。こんなに上手く指されたらやめたくなりますよ将棋。筆者も大会へのエントリーを検討していたが、出なくて良かったと思わされるほどであった。
特に優勢となってからの差の広げ方は圧巻で、今後対局する兄貴はカシミア兄貴相手にガバったら即死だと思った方が良さそうだ。まあasanebou兄貴はガバらしいガバは無かったんだけど。
また、石田流のスペシャリストによる石田流対策という点で序盤も本局の大きな見どころと言えるだろう。石田流相手に苦戦してる兄貴は本局を参考にしてみてはどうだろうか。

この棋譜にコメントするにはログインして下さい


このページは81Dojoのデータ管理・閲覧用ウェブシステムです。対局用アプリはサイトのトップページ( http://81dojo.com/jp )にある「道場入口」より起動して下さい。