この棋譜へのコメント
1: mdarg (1427) ☗7☗9☗32017-10-01 17:13
詳説自戦記 [対後手四間飛車 棒銀] 17:後手穴熊の含みをを保留しており、先手も居飛穴の方が勝ちやすそうにも思うのだが、対後手四間飛車が美濃でも穴熊でも、先手居飛車は急戦で十分指せるというのが現在の自分の理解。これまでは練習のために穴熊を優先してきたが、好きなのは急戦なので、先手番のファーストチョイスは棒銀に戻している。 24:まあ普通に指すとこうなるよね、という局面。 25:穴熊を指し始めて以降、藤井システム対策への流用を視野に69金型の急戦を意図的に練習していたのだが、急戦を解禁してからは定跡手順に戻している。 28:左美濃~居飛穴が流行し始め急戦がマイナー戦法になっていった後にも棒銀の定跡はそれなりに動いており、段位者でもしっかり把握していない人がいそうな感じがする。この端歩なんかも知らないと突けなさそうな手というか、実際にプロも以前は代えて32飛と指していた局面。相手の方はかなりの序盤マニアか、対急戦のスペシャリストと見える。 34:後手が変化。定跡手順の代えて32飛はほぼ絶対手に近く、ここまで細かい序盤定跡を把握している人が間違えるような手ではないため、なにか秘策があるに違いない。 35:真っ直ぐに咎めて指す。理屈では先手がいいはず。 37:先手玉のコビンの歩が浮いたのが傷なのだし、1手遅れているのも明らかなので、具体的な順は読まずに真っ直ぐ攻める順を選んだ。代えて▲34歩と取り込む手も有力なのだろうが、後から調べたところやはり次善手で、△同銀に▲38飛だと△42角▲45歩△65歩▲44歩△64角▲37銀などと後手角が中央に捌けるし、△同銀に▲35歩打でも△43銀▲37銀に△34歩の合わせがあって先手銀の繰り替えが遅れ、どちらも形勢互角ながら34手目を咎める手としては明快でない。 38:代えて45歩の開戦が止むを得なかったところ。受けに回るにしても42角で捌きを残すか、非常手段の22角、あるいは△35歩▲同銀を交換してからの△45歩だった。 41:優勢の局面で手を曲げてしまう。シンプルに仕掛けたのだから初志貫徹するべきで、代えて34歩の一手だった。 43:これで先手十分だろうという目論見だったのだが、応じて△55歩▲同歩に△36歩打と垂らす手や△43金と応援する手があり形勢微妙らしい。 44:しかし相手の方にも疑問手が出てチャンスの局面・・・ 47:しっかり読みを入れたはずなのに大チョンボ。代えて▲33歩成△同桂▲同角成△26角と真っ直ぐ攻めれば、継いで▲42馬△同金▲31飛成△41歩打と押し込んで先手十分だった。 50:互いに少し綾があってこの局面。 51:叩くか垂らすか46銀引くかの選択だったのだが・・・よりによって一番悪い手を選んでしまう(垂らすのが正着だった模様)。 65:代えて66銀とかわすのが本筋かもしれないが、かなり悪くしたと思っていたので、嫌味をつけやすい形を選んだ。 68:その成果かチャンス到来。代えて36成銀で先手どうしようもなかった。 69:間違いなく紛れた、とは思うものの、どのくらい紛れたのかも継続手もわからないので、ひとまず取って局面を再確認することにした。同金や86桂打も有力だったよう。 70:さてここが正念場。 71:指しているときの自分の認識としては、86桂打だと(実際には間に合って後手微妙によいくらいだったが)間に合わなさそうだし、46同金と受けても(実際には受かっており互角の形勢だったが)先手悪いだろうから何か勝負手を、ここまでの指し手の印象から飛車に当てれば42飛とかわしてくれるのではないか、と本譜32銀打を選んだ。 72:アッサリ飛車を切られる。 75:ココセが外れて打つ手なし。 やはり悔やまれるのは47手目で、これは見えなければおかしい。その後暴れ気味に指してそんなに悪くもせず、紛れのチャンスを作れたのは悪くなかった。71手目についてはココセが安易過ぎたが、その前に状況判断の元になる速度計算をもう少しなんとかしなければならなさそう。
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