先手: animalsan (1748) ☗1☗1☗5Icon mail on
後手: ichika (1698) Icon mail off
対局開始日時: 2017-10-05 22:16:10 +0900

この棋譜へのコメント

1: mdarg (1499) ☗4☗9☗52017-10-05 18:33

勝手に観戦記+序盤与太話+プロ棋譜紹介 [初手26歩から後手四間飛車 先手総矢倉 のち玉頭位取り]

リアルタイムで観戦していましたが、序中盤の綾が繊細で大変興味深い将棋でした。

1:自分では(矢倉指したいので)指さない形だが、初手26歩は居飛車のフロンティアだと思う。将棋の最序盤がどんどん研究されていけば、いつか「居飛車を指すなら初手26歩」という時代が(来月になるか30年後になるか知らないし、どれだけ長続きするか想像もつかないが)いつかきっと来るだろう。現在の知見だけを考慮しても、▲26歩に△84歩で相掛かり、▲26歩△34歩▲76歩で対抗形か後手が相掛かりを断った相居飛車、という選択なら、先手が苦しくなる要素が見当たらない。居飛車を指すことさえ確定しているなら、たいへんお得な手だと思う。
5:本譜はそのどちらにも進まず、先手が一方的に飛車先を決める展開になった(3手目を指したらここまでは進むのが普通)。かつては「向かい飛車(手損なく振られる)と角換わり(飛車先を決めているので旧型角換わりにしかできない)が厳しく先手損」というのが通説だったが、対鬼殺し向かい飛車阿久津新手(△22飛に角交換から▲96歩)と矢倉早囲い森内構想(△22銀に▲66歩)が出て風向きが変わった。現在のところ阿久津新手は有望そうなので、矢倉に変化する順が通るとなれば初手26飛の評価もさらに上がるだろうと思われる。
6:ともあれ現実的には、初手▲26歩に△34歩ならこの形になることが圧倒的に多い。しかし後手嘘矢倉か旧式振り飛車にしかできないため、角道を開けた振り飛車が主流になった現在ではとくに、先手が得をしている印象が強いと思う。
7:代えて48銀が一般的だが、本譜は先手が変化。不急の手は緩手になりかねず扱いが難しいが、3手目25歩を決める時点で想定していたはずの局面なので、用意の手なのだろう。
8:後手は四間飛車を選択。先手端に1手費やしたため単純に穴熊を目指すと損で、また後手向かい飛車にして1筋を突き越されるとけっこう窮屈になるため、妥当な判断だと思われる。
11:形だけ見るとかなり不思議な手。銀冠穴熊を目指すなら6筋はなさそうだし、先手ここからどうやってまとめるか。
15:なんと左金。
16:先手すぐの仕掛けがある形ではないと見たのか、後手穴熊を選択。自然な指し手に思える。
27:先手2手角を入れて金矢倉の形になったが、
28:後手無条件で飛車先を切れる。
37:先手入城。
40:後手歩の切れた4筋を狙う。もちろん自然な指し手ではあるのだが、持ち歩があって角も直射しているとあれば、どこかで62金を入れた上で6筋7筋を突くのが本筋だったようにも思える。たとえば、代えて△62金以下▲95歩△64歩▲36歩△74歩▲35歩△同歩▲38飛△44角くらいで先手攻め味がなく、継いで▲28飛と戻るなら(後手番だし千日手でも構わないのだろうが打開して)△36歩▲24歩△65歩などと攻め合っても後手十分だったようだ。
41:本譜は先手総矢倉に受けた。
42:3筋の位は後手振り飛車にとって諸刃の剣で、負担になると一気に作戦負けになりかねない。先手後手とも、ここまでは冒険的な序盤といえそうだ。
44:先手が銀を弾いてこの形。形勢難解ながら先手手作りが難しそうに見える。
45:先手7筋から位を取った。四間飛車相手に総矢倉でどうするのかと思っていたが、指されてみればナルホドの構想。しかし、駒組みが飽和すれば作戦勝ちが近いとはいえ、後手飛車先が切れた上に持ち歩もあり、さらに先手1筋で1手費やしている。とにかく手数がかかる位取りをどうまとめるか。結果論ではあるが、先に端を詰める権利を行使して、角を飛車先に縛っている間に5筋の位を確保してしまうのが得策だったかもしれない。たとえば、▲95
歩△62金▲55歩に△72金なら▲56銀と確保すれば△43銀に▲48飛があって後手銀を繰り替えるのが難しかった。途中▲55歩に△同角は、▲24歩△同歩▲同飛△22飛▲34飛△29飛成▲31飛成などと進んで後手浮いた角が負担だったか。
49:先手悩ましいところ。角の捌きは残したいが玉のコビンを開けっ放しというわけにもいかず、▲77角が通ればよいが後手から△45歩打がある。かといって▲95歩△43銀と繰り替えを許すと▲77角が実現しても△54銀で圧迫される。位取りをするときに振り飛車左銀の繰り替えを断固阻止する必要はないと思うが、一方的に捌かれて自分の右銀が釘付けではさすがに分が悪い。
50:しかし後手は銀を繰り替えず3筋からの仕掛け。突き捨ての効果が少し曖昧だったのと、先手が負担にしている右銀を捌かせることになったのとで、やや悪くしたか。
61:しかししかし、先手も決めに行くのを急いだかポンと跳ねてしまう。代えて34銀打からじっくり押せば作戦勝ち模様だったか。
62:互いにワンミスあってほぼ互角の形勢から、難しい局面が続きお互いに綾のある進行となった。代えて△65歩▲同銀△84銀打と先に桂の紐を外して▲86歩を強制するのが正着。
63:桂の紐が外れていないため玉頭の歩を浮かす必要はなく、やはり代えて34銀を打ちたかったところ。
64:これも突き捨ての効果の面で少し疑問だったか。
66:相変わらず急所は急所のままではあるが、
67:突き捨てがヤブヘビでこの筋が生じており、流れが先手に傾く。
68:3筋4筋の突き捨てを活かすなら、ここは角を取らせて指すところだったか。
69:角道が止まったので代えて65歩が通ったところ。
70:代えて75銀が付け込む手だったか。
71:6筋の歩を浮かせずに指したからには35角と応援したかったか。
72:後手飛車角の位置関係が悪く桂を渡せない状況で、怖くても代えて45桂が正着だった。
74:これで形勢差が開いた。
78:タイミングを逸すると結果が大違いになるのが将棋の面白いところ。
82:代えて55桂打が勝負手だった模様。
94:本局で先手唯一の明確な悪手がここで出る。代えて78銀打でも87銀打でも78玉でも、1手受けておけばなんでもなかった。
95:しかし後手も87への打ち込み(金打でも銀打でもどのみち寄らないが、最後の勝負手にはなった)が指せず、先手勝勢。
128:先手ゆったり寄せてこの局面は即詰みがある。
131:応じて同玉ならあと7手、同銀ならあと13手で詰む。
133:即詰みを見送る手だが、先手勝勢は動かず。
146:今度の7手詰みはさっきよりも見えやすそう。
151:代えて84金打が1手早いが、最短手数で詰ます必要はない。

対鬼殺し向かい飛車阿久津新手(一号局)
https://shogidb2.com/games/0a312b77c14cc72e6032cf4934692424053d021b
3手目25歩矢倉早囲い森内構想(一号局)
https://shogidb2.com/games/18129c71fae849bee7146d477fbea7ab860f6953

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