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先手: kenchan3 (1615) Icon mail off
後手: mdarg (1427) ☗7☗9☗3Icon mail off
対局開始日時: 2017-10-24 20:02:59 +0900
ルール: 平手(R) 15分 + 60秒

この棋譜へのコメント

1: mdarg (1427) ☗7☗9☗32017-10-24 15:01

普通の自戦記 [対先手四間飛車 居飛穴]

30:ここまでは普通の先手ノーマル四間飛車vs後手居飛穴。先手が左銀を保留しているため後手は囲いを優先するのが本筋だと思う。
31:厳密には成立していない仕掛け(というか、これで成立するなら藤井システムなんていらない)だが、アマチュアの将棋ではよくある変化で、中終盤でいくらでももつれるためほとんど互角といってよい。
34:ここは同金が形。
35:後からソフトで解析したところこれが本筋候補のようだが、先手が切った歩を打ち直す格好になるため、この局面自体はかなり珍しいのではないか。この手がノータイムで出てくるということは、相当指し慣れた形なのだろう。
36:悩んだ。本譜43金の他に、74歩、85歩、42角、42飛あたりが有力。どれも優劣は微妙だが、後手飛車先を決めていないため、42飛からゴリゴリ押すのが穴熊らしい将棋だったかもしれない。
40:ここも悩んだが本筋の手を指せているよう。このところ課題だった「微妙に疑問な手をふわっと指されたときに悪手で応じてしまう症」に改善が見られたのは、時間をケチらないことにした効果かもしれない。
41:手を戻すことになるので指しにくそうではあるのだが、後手飛車と右銀が捌きにくくなる。先手指し手が窮屈で、代えて指すとしたら22玉か15歩、暴れ狙いで52角くらいなので、じっとした手でしっかり耐えたといえそう。ソフトで解析しても最善手候補。
48:順調に形勢差がついてきたところで緩手を指してしまった。代えて△45歩に▲34歩なら△46歩▲同金△64角打で後手リードを広げられた。
50:ただ、これでも後手優勢には変わりない。経験の乏しい形をここまで進めて、些細な緩手1回なら上出来だと思う。
51:見落としていた筋だが、後から見ればジャストタイミングでの暴れ。やはりソフトで解析しても最善手候補で、全体としては中盤の流れはこちらにあるものの、難しい局面で時間を使ったときの精度は相手の方が上回っているようだ。
52:こちらも最善手で応じることができた。
55:ここでまた違和感のある手。中盤に入ってからずっと、ひと目の本筋を裏切るような着手が続いており、形勢自体は後手がよくなってきてはいるのだが、それでいて先手大崩れはしておらず、時間とスタミナと心理面ではかなり押し込まれている感覚があった。
56:まだ勝勢とはいえず時間負けが気になってはいたのだが、中盤をしっかり指すというテーマがあったのでしっかり戦略を確認して読みも入れた。狭く読むと外されそうな気がしたので、かなり広めに読んでいる。
60:ここまでは想定通りの展開。
61:またふわりと想定外の着手。
62:時間は気にせずしっかりと読んだはずだったが、代えてたんに同歩が正着。本譜も次善手で優勢は失わないものの、先に読んで響きが弱そうだと見送った46歩打とあまり変わらない形勢のよう。代えて△同歩▲66銀には△34角打、△同歩▲34角打には△33金▲52角成△63角打、△同歩▲25角打には△45角打があり後手優勢、△同歩▲54角打には△53銀、△同歩▲同飛には△78角打があって後手勝勢、というのが正解だったらしい。これでこちらは60秒読みに入ったが、相手の方はまだ10分以上残している。
64:指しているときは、玉形を乱す手を指しておいて損はしないと思っていたのだが、乱しておいてじゃあ具体的にどう攻めますかと考えると難しそう。
65:広く読んだつもりだったが、これは想定になかった。
66:手広い。後からソフトで解析したところ、本譜33金のほかに、35桂打、53銀、45角打、34角打あたりが本筋候補。35桂は62手目を読んだ時点で「いつか打とう」と思っていたが、相手が緩むなら自陣に1手入れるのも悪くないだろうといったん歩を払った。本譜も最善手候補のひとつではあるようだが、どうせ優劣微妙なら35桂打か、多少劣ったとしても45角打あたりを選んだ方が指しやすかったかもしれない。
68:打たれたら引くつもりでいたのだが、同金と取るのが勝ったよう。
69:先手の方は1手パスのような手を続ける。形勢は損ねているが、ここまで徹底すればこちらが指しにくくなる効果は十分にあるし、なによりここまで本筋外しを続けて一気に悪くなる手がまったく出てこない。読みの深さと正確さという面では、いわゆる「筋のいい手」を追求するよりはるかに難しいのかもしれない。
70:満を持して桂打。実際局面としては勝勢なのだが、この時点で勝ったつもりになってしまったというか、早く勝ってしまいたいという気持ちが出てきたのがよくなかった。
72:指す前には、飛車に近い方に成って損はあるまいと思っていたのだが、局面を見てみると代えて27桂成もぜんぜん悪くない。後からソフトで解析しても優劣微妙で、さらに代えて56歩も同じくらい有力だったよう。本譜は秒を読まれたところで初志貫徹の手を選んだ。
73:やはり一貫して本筋を外れる手。
74:ここで手を曲げてしまった。秒も読まれているし、剥がしてから拠点を作るよりも狭いところに押し込めた方が確実だったろう。ただ、代えて△37成桂▲同金のあと、一気に寄りそうな順が見えない。とすれば(ここまで一方的に押し込んで寄り筋だけ確実に避けられているという展開も珍しいので)剥がしに行けば(局面を見てからでないとわからないけど)なにかしら手はあるんだろう、という甘い考えに負けた格好。
80:しかしまあ、勝勢は勝勢、ということでこの局面。
81:代えて同金が自然だが、こっちも読んであった。
82:代えて△同成桂▲同金か同玉△64角打で後手はっきりよし・・・のはずが頭の中でだけ手が進んで角を先に打ってしまった。一気に真っ青。
95:手は見えないし秒も読まれる中、それなりに踏ん張っていたのだが・・・
96:これで互角近くまで紛れた。どうせ打つなら41から打てばよかったものを。
108:いまさらでもここで53銀だった。
112:ついに悪くした。代えて53銀か同桂、まだしも67銀成だった。
115:しかし相手の方にも大悪手。ここまでは本筋を外したなりに効果のある着手が続いていたので、完全に悪くするだけというミスは本譜で唯一。
117:紛れはしたが局面が恐ろしく難しい。
118:代えて53銀、37歩打、48歩成、同桂、31金打、32香打あたりが有力だったようだが、ソフトに解析させても機種ごとに意見が分かれてどれが正着なのかわからなかった。本譜は後手やや悪い。
122:ここも32金打と数を足すか、48歩成を入れておくところ。
124:展開に付いていけず投了のタイミングを逃した。
126:せめてここで投了しておけばよいものを・・・
130:無駄に王手ラッシュをしたうえに、
136:47の歩が意識から消えて2歩を打つ始末。相手の方には申し訳ないことをしたが、集中力を完全に削り切られた結果ということで、心理戦とスタミナ勝負での圧勝がお見事だったのだと思う。

棋理に従って真っ直ぐ指すという点ではそれなりに健闘できたように思うが、時間負けしている中での立て直しという点で課題が残った。なお本譜82手目に代えて△57同成桂から▲同金△64角打▲52飛成△19角成あるいは△57同成桂▲同玉△64角打▲52飛成△19角成などと進むと、後手勝勢ながら簡単に勝ち切れるような局面でもなく、終盤力では相手の方がかなり上回っていた印象なのもあり、真の敗着を求めるならやはり74手目なのかなという気がする。
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