1: cpx2020 (1229) ☗0☗0☗02020-03-10 02:56

50手目は57角打で両取りをかけるべきでしたが4分考えて見えませんでした(笑)60手目は普通に86飛で良かったです。初めての10－30将棋にしては良く指せたかな？と思います。集中力を高めてケアレスミスを無くしていきたいと思います。

2: hissori (2326) 2020-03-10 05:28

序盤の考え方を少し書きますね

9手目56歩の局面ですが、先手は77銀と備えていますね
これは74歩と攻めの方向を明示した手に対し、
「矢倉で囲って戦います」
と応えた布陣なんです
つまり、正面から受けとめる意思を示したものです

なので、10手目は後手もある程度態度を決める必要があります
候補手は84歩、53銀、34歩、32金、42銀、42玉、73銀、73桂などです

候補手の中で84歩、73銀、73桂は先攻を目指した手で、77銀と真っ向から戦う意味です
他の手は、まだ態度をハッキリさせず急戦の含みを残した手です

本譜は84歩以下攻める手を選択しました
ここまでは本人の方針ですので問題ありません


20手目52金右が方針にマッチしていません

先手はもう46角と出る手を見せて防御網を完成させようとしています
それなのに、後手は攻める準備もせず52金右と囲おうとしています

もし、52金右のようにするのなら、84歩、85歩、は不急の手なんです
この手を指す間に玉の整備をするべきです
具体的には44歩～43金を優先させ、33角から囲いを完成することを目指すべきなんです

しかし、本譜はもう84歩と85歩を突いてしまっています
もう攻めの形を作るしかないんですね
ですので、ここは64銀と出る手、一択となります

64銀の意味は75歩や55歩を狙っています
64銀に46角は、73桂（65歩の防ぎ）　67金右　55歩や52飛で一局です


28手目44歩は悪手です24歩　同歩　同角が王手になり、以下、41玉くらいですが、23歩　同金　51角成　同玉　23飛成で先手大成功です

こう進むと52金右と84歩～85歩のバランスが悪く後手が立ち遅れていることが分かります
64銀と出た手を73銀と引かされている手も手損になっていて、後手の作戦は失敗となります


44手目86歩は大決戦を目指した手です
実際、75金　82飛と進み華々しい戦いが始まりました

しかし、後手の玉は決戦に耐えられるだけの囲いになっているでしょうか？
例えば、43の金は61にいた場合とどちらが決戦に備えているでしょうか？

本譜は47手目で73角成～86歩と受けてくれましたが、ここは74歩と強く突っ張る手があり、以下、87歩成　73歩成　78と　82と　77と　71飛で、後手が敗勢です
つまり、43金、32金　31銀の形が決戦に向いていないので（32金、31銀は玉の逃げ道を塞ぐ壁形になっていて、43金も中途半端なため）形勢を損なっているのです

……と言うことで、86歩は疑問手となります
ここは形が悪くても74飛とするしかありません


60手目42金寄には23飛成がありますので疑問手です
ここは受けるなら42銀とするのが形ですし、86飛として攻めの意思を貫くべきです


相居飛車の将棋は、急戦を目指した場合は常に戦いが起こることを前提に駒組を進めなくてはなりません
ですので、8手目の84歩を突くのは勇気がいるんです
cpx2020さんは、何の気なしに突いたのだと思いますが、方針を決める重大な岐路だったことを知って頂けたらと思います

3: cpx2020 (1229) ☗0☗0☗02020-03-10 06:58

hissoriさま棋譜コメントありがとうございます。序盤の考え方、駒組みへのアドバイスをここまで詳しく丁寧にして頂きありがとうございます！！英春先生と私の序盤の『形』はほぼ同じはずなのにどうして私はいつも序盤から怪しくなるんだ？と感じてたのでとても刺さりました！！10手目は英春流なら53銀の一択ですね。私の相居飛車戦は急戦が多いなと思っていたらまさかの私の変な駒組みが原因だったとは(笑)対振り飛車戦でも同じ過ちがないようにもう一度駒組みを見直してみます。的を得た助言本当にありがとうございました。PS：以後cpx2020→cpxでお願いします(笑)