Relocate comments to side
Sente: date (1289) Icon mail off
Gote: eulatphyh (1050) ☗5☗9☗5Icon mail on
Game started at: 2020-10-13 17:49:00 UTC
Game rule: Rated, 10 min + 30 sec

Comments for this game

1: eulatphyh (1050) ☗5☗9☗52020-10-13 21:21

3手目、先手が角道を止めてきたので、ノーマル振り飛車か矢倉と判断して、後手は4手目64歩と右四間飛車を宣言(という表現でよいのか?)
しかし、ここでもし先手がノーマル三間飛車などであったら、困っていたところではある…。(後手(eula)は対四間飛車しか知らない)。

そのうえ、本局は先手がまさかの振り飛車穴熊を採用したので…さて、どうしてよいものか、さらに困ってしまった。

31手目までは似た形がよく現れる流れであったが、次手、32手目65歩と仕掛けたのは果たしてよかったのか?
しかし、後手としても、ここでどう指してよいものかに迷ってしまった…。
(例えば、92香と上がって、手番を渡して様子をみてもよかったか?)

36手目44角は77桂と角成を狙いつつ反射的に打ったが、先手銀が56まで進出してきている状況で、果たしてよかったか疑問。
37手目78金と桂と飛を守られてしまったので、なおさら(相手が美濃囲いに既に組んでいたら、この金はなかっただろうが…)。

40手目同銀以降、42手目78銀打は見えていた。
しかし、そのあとの、46手目88金は、飛を押さえ込んでいるようで、実際は47手目73桂成と後手も飛車に当たられているので
(しかも、先手飛が97に逃げられたら金打の効果は薄い)、大事な金一枚を無駄にしてしまった感がある。
結果的に、48手目69飛成と6筋を突破できたからまあよいのかもしれないが…。

65手目46角には注意した。
うっかりと金を進めてしまったら、引き角でぱっくり飛をとられてしまう。
これではせっかくの9段目の二枚飛車がご破産になるところだったので、よく見ていた(未だに引き角にうっかり大駒を取られることあるので)。
同様に71手目55角の龍取りも見えていて、以下、落ち着いて対応した。

80手目以下、上手い具合に穴熊を崩せたが…これはほとんどまぐれに近い。
ただ、穴熊崩しの基本の「と金攻め」(もしくは、香など渡しても相手の守りに使えない小駒で攻める)が、
上手くいったので、ひとまず、よしとしようか…。

いずれにしても、横から二枚飛車でしっかりにらんでいて、それを維持できたところが勝因か??

2: hissori (2326) 2020-10-14 02:01

5手目68飛で78飛とされたらどうしたら良いか……
それでも右四間飛車にする手があります
以下、後手はエルモ囲いにして戦うのが流行りですが、詳細については変化が膨大なため省きます

もし詳しいことを知りたいのなら、
https://www.amazon.co.jp/%E6%8C%AF%E3%82%8A%E9%A3%9B%E8%BB%8A%E3%82%92%E4%B8%80%E5%88%80%E4%B8%A1%E6%96%AD%EF%BC%81%E5%8F%B3%E5%9B%9B%E9%96%93%E9%A3%9B%E8%BB%8A%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%A2%E5%9B%B2%E3%81%84-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%93%E5%B0%86%E6%A3%8BBOOKS-%E9%88%B4%E6%9C%A8%E8%82%87-ebook/dp/B08BL6YQLM/ref=sr_1_1?dchild=1&qid=1602635231&s=books&sr=1-1
こちらの本を買ってお読み下さい


31手目65歩の仕掛けの是非ですね
結論から言うと、この仕掛けは後手が難しいです
この局面はもう少し得な仕掛け方がありますので……

本譜は34手目77角成が悪手で、42手目77銀までの局面でハッキリ先手が優勢になりました

「えっ?」
って思いました?(笑)
77銀で後手の技が決まってそうですよね?
先手の方もここではそう思っていた感じですね

ですが、77銀には53桂成という捌きの好手があり、穴熊に囲った先手陣が活きますので、先手優勢となります
53桂成以下、68銀成は、62成桂 78成銀(62同金には68金) 52成桂 同金で、駒損せずに相手陣に先に到着した先手が優勢です
68飛成も考えられますが、同金で、53金なら77金 同角成で、やはり駒損しないで捌けたので先手が優勢になります
他にも手は考えられますが、いずれにしても飛車の取り合いになり、駒が捌けた形になるのを防ぐことが出来ませんので、後手が悪いです

こういう53桂成のような手が成立するので、先に桂を損して攻めた後手の一連の手順は疑問となります

戻って、34手目では65同桂が優ります
以下、22角成 同玉 73角で一見失敗のようですが、ここで57桂成とする勝負手があり、以下、62飛成 同金 同角成 64飛(この手で駒損を回復できるので、62飛成に同金が成立します) 84馬 56成桂 59金で良い勝負です


更に戻りまして、32手目はいかに仕掛けるべきだったかを書きます

32手目は85歩が優ります
以下同歩 同桂 86角(88角は87歩と叩かれて79角の一手になってしまうので) 65歩で一応後手が仕掛かっています
ただ、65歩に75歩とカウンターを打つ手があり、かなり大変です
以下、72飛 78飛 66角 74歩 75歩で後手が指せますが、勝つまでにはまだまだこれから一山も二山もある感じです


46手目88金は悪手です
仰る通り大事な金の使い所として良くありませんでした

本譜は73桂成 69飛成と進んでいますが、73桂成ではご指摘通り97飛が良く、以下87金 同飛 同馬 66歩(後手の飛車を捌かせないこの手が本筋です)で先手が有利です

なので、88金では素直に65飛と桂を取るのが正解で、それで後手が指せます


54手目57馬は悪手です
本譜は48銀と打ちましたが、22銀 42玉 64桂とされると、先手の持ち駒が豊富なので攻めが切れませんので後手劣勢となります(39馬には同銀 同飛成の時後手玉に詰みがあります)

なので、55角には取るしかなく、以下、同歩 66角(この位置の角は、馬でも角でも大差ありません。どっちみち切って使いますのでね)で、後手が有利をキープしています

本譜は先手が22銀や22角のチャンスを何度も逃していますが、打たれるとそれだけで後手が劣勢になるところでした


60手目67歩も疑問手です
やはりここも22角と打たれないように44銀と打つべきです
以下、角を逃げてくれるなら39竜からの寄せがあります(なので、44銀には49桂が最善となります)


65手目46角では88角があり、後手が困っています
22馬や22角成は許せないので、自陣に手を入れるくらいですが、79角と飛車を取られると先手の穴熊に寄り付く手が無く、後手敗勢です

ですので、66手目は99飛成ではなく(本譜は45香 44香の手順が入っているので55角が緩和されているが、単に55角ならやはり後手が悪い)39竜 同銀 同飛成 28飛で、後手が逆転していました


76手目48香は危険
ここで44角と出られると先手が優勢になるところでした
持ち駒を全部使い切ってしまったので、無茶苦茶厳しい一手になっているんですね
以下は33銀直くらいしかありませんが、同角成 同銀に46香が痛打で先手優勢です
後手の攻めは最短でもあと二手かけないと詰めろになりませんが、先手の攻めは一手で詰めろになる手が多々ありますので


86手目48同とも悪手です
ここは39とと詰めろを掛ければ後手勝ちです

本譜はやはり44角があり、そうなると先手が勝勢でした


穴熊という囲いは、次にどんなに厳しい手があっても、その瞬間だけは絶対に詰まない状態になる長所があります
その辺に気を付けて指さないと思わぬ逆転負けを喫しますので、注意した方が良いですね

3: eulatphyh (1050) ☗5☗9☗52020-10-15 12:27

>> hissori さま

お返事が遅くなり申し訳ありません。
今回もまた詳解なコメントをありがとうございます。

コメント、ゆっくり拝読いたしましたが、
…意外と、それなりによく指せたと思っていても、やはり、穴だらけの一局でしたね(恥ずかしい限りです…)。

ご紹介いただいた右四間エルモ囲いの棋書は、先日行った本屋に置いてあったような気がします。
ので、近いうちに行ったら、改めて眺めてみようかと思います。

31手目65歩の仕掛けについて…よく見られる流れですが、実は、そうも簡単なものではなかったのですね。
42手目77銀は「決まった!」と思っていましたが、実はそうでは全くなかった…という(汗)
53桂成という、いわゆる、「捌き」の感覚が、まだ私にはないようですね…。
普段は四間飛車を指しているので、参考にいたします。

駒特・駒損、や、囲いの固さ、という、基本的な形成判断がまだきちんとできていないのも現在の私の課題です。
本局も、指せる相手でしたら、各所ご指摘のあった通り、
相手玉は穴熊で堅牢なままなのに、自玉の囲いはどんどん崩されるという、ひどいことになっていました。

本局、実際のところ、32手目に85歩で優るものの、以下、まだまだ全くわからない将棋であること、
やはり…将棋というのはそんな簡単なものではないんだなあ、と、感じた次第です。

本局では、解説のありました、先手は22銀や22角を何度も逃している部分がありましたが、
左美濃において、22の地点を角がにらんでいると、ともすればあっという間に
負けになってしまうこと、よく覚えておきます。(矢倉などでも似たようなケースがありますが)
44銀と打って、角筋を受けておくこと、など。

86手目、39と と詰めろをかければ後手勝ち、という部分は、見えていませんでした。
基本的な寄せの手筋がまだまだ理解できていないので、今後の課題とするといたします。

いずれにしても…
本局のように、穴熊にたいしては、「攻めているようで全然攻め切れていない。むしろ、自分の方が危険」
ということが多々あるのだな、ということ、大変勉強になりました。
今後また対峙したら、気をつけてみようと思います。

ありがとうございました。
To post a comment, please login.

This is 81Dojo's web system for account and data management. The entrance to the shogi app can be found in the main site at https://81dojo.com.