大会: 第1回 3月のココアライオン杯
先手: hnhnbn (1758)
後手: CA2424 (1841)
対局開始日時: 2018-03-01 19:00:00 +0900
ルール: 平手(NR) 10分 + 30秒
先手: hnhnbn (1758)
後手: CA2424 (1841)
対局開始日時: 2018-03-01 19:00:00 +0900
ルール: 平手(NR) 10分 + 30秒
この棋譜へのコメント
1: sakuyakonohana (2201) ☗5☗7☗62018-03-01 12:42
※示されている評価値はaperypaq+YO4.80によるものです。 序盤…先手は角道を開けたまま堅い銀冠に組めたのが主張。それに対して後手は駒の働きで対抗する。 31手目…飛車先不突を生かして3筋から逆襲する構想。 △4二銀が立ち遅れているのを咎める機敏な動き。 32手目…感想戦でも示された通り、△1四歩と突いておきたかった。▲3六歩△同歩▲同銀には△1三角と出て、▲4四角には△3七歩▲同飛△4六角の切り返しがある。 35手目…後手の飛車先の伸びを逆用して先手好調。▲+300。 しかし、まだまだこれからの勝負。 36手目…3筋を焦土化して5筋に仕掛けを求める構想だが、少し疑問だったか。代えて△3四銀と出ておいて、▲3五歩を打たせておくのだったか。▲5六歩を突いていないため当たりが弱いのがつらいところ。▲+500。 40手目…本人は悔やんでいたが、最善手のようだ。△5六歩の筋を厳しくするための味付け。 42手目…△7六歩と取りこんでおきたかった。△5四銀と出たときの迫力に差がある。本譜は味良く取られてしまったのが何とも悔しい。 45手目…4四の銀は5五の歩と相性が悪く働きづらい。それをかわすのは自然な好手。先手の手が冴えわたっている。 47手目…▲3三歩を打ちたいところでちょうどよく歩が落ちている。藤井猛先生の「一歩竜王」を彷彿とさせる味の良い歩の補充で、優勢を拡大した。▲+800。 48手目…最善手で粘る。▲2六飛の筋を緩和して先手にプレッシャーをかけていく。 50手目…△4二飛と寄りたかった。本譜は▲4三銀成が絶好になってしまった。▲4三銀成で先手+1800。 54手目…苦しいながら勝負勝負とアヤを求める。 55手目…▲5六同飛なら角が助からなかった。後手が最善の粘りで差を詰めていく。 59手目…▲同金右が勝る。本譜は△7六歩の筋が生まれて形勢接近。後手の粘りが実っている。 68手目…苦しいながら△同金~△4四角が感想戦でも示された手で、飛車を逃げる一手に△5三角ではなく△7六歩が急所。先手も有利ながらかなり気持ち悪い。 74手目…△7七角と叩きこみ、清算して△6五桂と跳ねる手があったようだ。しかし本譜も△6五桂が気持ちよい跳躍。プレッシャーをかけて下駄を預ける。 79~83手目…「絶対に負けない」という意志を感じる気迫のこもった手。自玉を安全にして、逆転を許さない。 87~103手目…一分のスキもない鮮やかな寄せ。後手玉は受けなし。 104手目…△9七銀もあるが、本譜と同じく△7五角に▲8六銀があり、先手の勝ちは揺るがない。 113手目…興行と動画映えを意識した絶妙の応手。打歩詰に誘う。 125手目…手に乗じて入玉する。玉が向かい合う美しい投了図となった。 一局全体を通して、頭蓋兄貴の手が冴えわたっていた印象を受ける。 だいふく兄貴の粘りも見事だったが、あと一歩及ばず。棋力以上のものを出し合ったクオリティの高い対局で、開幕戦にふさわしい名勝負となった。
4: tono2048 (2009) 2018-03-01 13:33
こーひーしゅがー兄貴主催、三月のココアライオン杯1回戦 頭蓋兄貴-だいふく兄貴戦の模様をお送りする。 対局は810Dojoにて、2018年3月1日19:00より始まる。 先後は振り駒で決定する。 1手目 振り駒の結果、先手は頭蓋兄貴となった。私の知る限りでは居飛車党だが、振り飛車を採用することもある。前回大会のヨツンヴァイン杯では2回戦で振り飛車を採用した。結果は負け。 2手目 後手を持つのはだいふく兄貴。振り飛車党。ヨツンヴァイン杯では2回戦まで進出した。 6手目 飛車を三間に振った。対抗形のようだ。対局開始に気付いた観戦者が続々と入室している。 14手目 3筋の位を取る。石田流だろうか。 15手目 すこし動揺したか、26秒の少考。端歩を突き様子を見た。 16手目 ノータイムで受ける。穴熊の可能性は低くなった。 21手目 先手は左美濃に構えた。石田流に対して有力とされている指し方だ。 30手目 15人もの観戦者に見守られながら、淡々と駒組みが進む。 31手目 頭蓋兄貴が動く姿勢を見せ、袖飛車に振った。3筋の位取りを咎めに行く指し方だ。控室ではそろそろ仕掛けますかね、との声もある。 33手目 37秒の少考ののち、ついに戦いが始まった。 34手目 75秒の長考で、△同歩と応じる。 35手目 ノータイムで取る。後手としては▲3五銀と出られるのは防ぎたい。 36手目 5筋に飛車を転回した。△5五歩~△5六歩の順が楽しみになるだろうか。 37手目 当然3五銀と出る。しかし指し回しは慎重で、この手に129秒の長考だ。 38手目 冷静に飛車先の歩を伸ばす。△5六歩は切り札で、いつでも飛車をさばく味を見せている。 39手目 ▲3五の銀が動くと4六の歩が浮いてしまい、△5六歩と突かれて△4六の歩をかすめ取られてしまう。そこで飛車を浮いて守ったというのがこの手の意味だ。控室ではなるほど、という声も出ている。 40手目 突然の突き捨て。おそらく控室の誰も予想していなかった手だろう。同歩ならば△7六歩▲同銀△5六歩▲同歩△同飛と進み、飛車成りと銀取りを見せられ忙しくなる。 41手目 落ち着いた手だ。5六歩の交換を防ぎ、遠く7六にも効いている。また同歩ならば▲4四歩と打てる。 42手目 △同歩と応じた。 43手目 狙いの一手。控室では△同銀、△5四銀などが有力視されている。 44手目 △同銀と応じた。▲同銀△同角▲3一飛成となると先手がよさそうだ。 45手目 さらに良さを求めに行った。次に▲4三銀成となれば後手陣は壊滅する。控室では先手良しの意見も出始めた。控室では△7六歩、△3二飛などが検討されている。 46手目 飛車を回った。先手は一歩あれば▲3三歩と打つことができるが、あいにくその一歩がない。 ここで後手のだいふく兄貴は持ち時間を使い切った。秒読みは30秒だ。 49手目 その一歩がちょうどそこに落ちていた。検討では▲3七飛という手もあったようで、飛車にひもをつけ▲4三銀成を可能にしようという手だ。 50手目 手を渡す。秒読みに追われた末苦渋の決断か。 51手目 ▲3三歩が実現した。控室では「はっきりした」「激痛侍」といった声も出た。 52手目 しかし検討では思わぬ手順が発見された。 54手目 とにかく飛車を使わなければ勝負にならない。しかしこの手の意味はただ飛車を使うためだけではない。 56手目 勝負手。銀を犠牲に角をさばく狙いだ。飛車を取り合うのは先手の損になる。 57手目 仕方がない。 58手目 まんまと角をさばくことに成功した。しかし銀損という事実がある以上、後手が厳しいことには変わりない。 何気ない局面だが、ここでの応手は4通り。▲同玉は論外、▲同桂は7六のキズが残る。▲同金右が手堅いだろうか。 59手目 ▲同桂と応じた。 60手目 △7六歩を利かす意見もあったが単に飛車を走った。先手は攻めあうか、受けるか。 61手目 受ける。ここでは▲5七銀もあった。 62手目 当然飛車を滑り込む。成りは受からない。 63手目 じっとと金を活用した。桂馬を取る手もあり、それは7四のキズを咎める手だが、それより良い順があると見たか。 64手目 飛車成を受けたが、と金を寄られる手が厳しい。 69手目 と金を相手玉近くまで寄り、さらには自陣のキズだった桂馬すらも攻めに参加することができた。が、ここでは俗に6二銀と絡む手の方が有力だったようだ。 ここでついに温存していた持ち時間も使い切り、先手の頭蓋兄貴も秒読みとなった。 70手目 拠点を作る。先手が駒を渡したら放り込む狙いだ。しかし先手の銀冠は耐久力があり、▲9八玉や▲9七玉の形はほぼZだ。 73手目 自然な攻めは厳しい。後手はジリ貧だ。 75手目 拠点を生かして銀を打ち込む。 76手目 これは取る一手。△8一玉は▲7二銀成△同金▲7三銀で、これは寄り筋。 79手目 拠点を外した。やや焦ったか。 80手目 この飛車は放っておけば7七銀からかなり危ない。6三とが見えるが。 81手目 歩で受けた。 82手目 当然これは飛車を回るところ。ここでは合駒を使うしかない。 83手目 銀を打って受けた。▲8七金は△同飛成▲同玉△7五桂▲7八玉△8七角▲7九玉△8八銀▲同玉△9八角成!▲同香△8七銀▲7九玉△6七桂不成▲同金△7八金という頓死筋がある。 なんとなくガバの香りがする交換、といった声も出ている。 しかし形勢自体に大きな影響はない。 85手目 この手は▲7四金と上から抑える狙いがある。しかし、早逃げされると空振りの可能性もある。 86手目 銀で受けたが、果たして受けになっているか。 89手目 自然に迫る。 90手目 後手に受けはないので、最後のお願いのために飛車を成る。 93手目 ▲7二馬からの詰めろ。 95手目 △同金は▲8三馬△8一玉▲6三金。 99手目 押しつぶす。 103手目 これで後手は必至だ。 104手目 最後のお願い。8六に合駒を打つと△8五桂で詰み。 105手目 唯一逃れる移動合。これにより8七に空間が生まれる。 116手目 うっかり▲5六銀はトン死だが、6六に合駒することで詰まない。 117手目 これでも逃れている。 121手目 ここまで進むと、なんと打ち歩詰めである。9五銀成とできれば詰むのだが、それは反則である。 125手目 最後は玉が向かい合せに。控室ではエンターテイナーだ、との声もあった。 126手目 ここでだいふく兄貴の投了となった。対局時間は約40分。40人以上もの観戦者に見守られながらの投了だった。 1回戦で勝利した頭蓋兄貴は、2回戦でトカゲ兄貴-だらけ兄貴の勝者と対決する。
5: tono2048 (2009) 2018-03-01 14:14
※補足 83手目で同飛成は危ないが詰まない。8七銀に9七玉があった。 ガバ
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