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大会: 駒得&駒落ちの手合い割り検証大会 NR20+60 ◆企画完結◆
先手: Akinan (1528) ☗0☗0☗0Icon mail off
後手: Soraz (2002) ☗9☗8☗3Icon mail off
対局開始日時: 2018-04-15 13:58:07 +0900
ルール: 平手(NR) 20分 + 60秒

この棋譜へのコメント

1: tomycar (2330) ☗10☗9☗62018-04-16 04:47

本局は、駒得&駒落ちの手合い割り検証大会 NR20+60 の一局です。
大会趣旨と異なり、参戦者が同クラスなので平手戦となったが、中盤まで非常に見応えのある大熱戦でした。

★2018-04-15 下手先▲Akinanさん R1443 対△Sorazさん R1452/角換わり相腰掛銀形91手まで▲勝ち

◎総括
;戦形は両端歩突合型で、▲25歩37桂型+67歩58金79玉vs△84歩73桂型+44歩52金31玉の対陣
;序盤△注文で84歩保留型の角換わりとなり、▲惜し気も無く時間を投入し攻より守を重視した慎重な布陣
;▲長考中に△決断したか?40手目から難しい仕掛けを敢行、以降▲△高レベルな攻防の応酬で優劣不明
;本局の明暗を分けたか?1手の△疑問手から着手の乱れが敗着ですが、立て直せなかった事は致し方ないでしょう
;やや苦しい局面もあったが▲乱れず、攻防の呼吸や一瞬の好機に決め所を逃さない等、秀逸な手順を称賛すべきでしょう
;△懸命に勝負手でアヤを求めるも、▲誤らず急所をついた最短に近い寄せで、最後は△玉を討ち取り終局

※両対局者とも全力を出し切る熱戦で、お疲れ様でした。


☆ここで「需要と供給」のお試し設問です。
1.本局の勝敗を分けたと映る△疑問手は、何手目と思われるでしょうか?
2.少々難しいかもですが、上達には必須の手筋が中盤にあり△見逃していますが、何手目でしょうか?

2: Soraz (2002) ☗9☗8☗32018-04-16 20:22

△疑問手は、たぶん56手目5八金?やはり重いですね。代わりに48と金攻める。
7筋に桂馬打ちたいですが、玉は31のでできません。

3: tomycar (2330) ☗10☗9☗62018-04-17 02:03

Sorazさんへ

対局者から早速のコメントを頂戴し、ありがとうございます。(わざわざ日本語でご苦労かけます)
第2稿は、おそらく設問1.への探求の様に私には思われます。
本局は初稿の通り、両者ともにR数値以上に質の高い応酬が続き、難解な局面の連続です。
厳密に検討すると、▲△こう指せば良かった、という着手が沢山あって当然でしょう。
まだまだ発展途上なのですから決して挫ける必要はなく、今後の対局で活かす気持ちが大切です。

中盤半ばまで立派な着手が出来ているので、1手毎の善悪に左右されるのではなく、勝負の呼吸を知って欲しい、
 という私なりの将棋観から導いたモノが、設問1.です。

具体的には、攻める場面で守る/守る場面で攻める=勝負所を逃し一気に形勢が傾く、という方程式です。
"勝負勘"と表してもいいのですが、この感覚が的外れでなくなれば、現実世界でも初段でしょう。
本局の▲△で、真っ先に磨いて欲しい着眼点、という私の独断なので、もっと強い人から別の観点も有るでしょう。

前置きが長くなりましたが、56手目は以降も難解継続なので、本局の命運を決定づけたとは言えないでしょう。

代えて、と金 の活用という発想自体は誤りではないが、1手毎の検証であり自分で結論を出すで良いでしょう。
尚、設問2.で求める"対局中に浮かんで欲しい頻出の必須手筋"にも、私は該当しないと考えます。
しかし、自分の将棋を自分で省みて自分なりに納得する姿勢が、きっと実を結ぶと信じて居ります。
上達したいのならば、焦らず、頑張り過ぎない程度で、気長に、持続する事をお奨め致します。

☆第2稿を頂きましたので、他に誰からも追稿ない場合でも、設問1.2.への私見は4/25頃に回答致します。


4: Akinan (1528) ☗0☗0☗02018-04-17 05:06

40手目から△8六歩、▲同歩、△同飛、▲8七銀、△8二飛、▲8六歩、
△3五歩、▲2六飛、△3六歩、▲同飛と進めば△2七角があって後手優勢だと思います。

5: Soraz (2002) ☗9☗8☗32018-04-19 22:45

コメントでありがとうございます。

設問1.「攻める場面で守る」の△疑問手は、60手目同銀。
代わりに△68金、▲同金、△56馬。馬は23歩を守るから▲23歩成は大丈夫。
設問2.で求める手筋はわかりませんので、教えてください。

6: tomycar (2330) ☗10☗9☗62018-04-21 02:35

Akinanさん/Sorazさんへ
両者実力伯仲と思われますので、第2局はSorazさん先手=Akinanさん大会対局待が宜しいでしょう。
(なお両者で協議し、駒落ちでも駒得でも結構ですが、放置は慎んで下さい)

◎両対局者からのコメント第4~5稿への私見です。
●ほぼ互角な駒組から40手目の開戦手順への考察は、いずれも難解で一局の範囲でしょう
=自分で研究し深く掘り下げて納得→別の対局で応用し実証→また研究、の繰り返しが自分の鍛練でしょう
⇒分岐△35歩へは▲26飛以外にも、▲47銀や47金など変化出来そうですねえ
⇒もう少し棋力が上がると、本譜△35歩や86歩の他に、後手もたれ掛る手順も映りそうです

●本譜60手目に△68金、以下▲同金△56馬▲23歩成△同馬で、本当に後手受かっていますかねえ?
⇒対局中に△24同銀とし、同歩を嫌った根拠が十分に熟成していない証でしょう
=なぜ同銀が正着/同歩が疑問なのか?出現率が高い後手陣の急所を理解できれば、今後にも役立つでしょう


◎予定よりも早いですが、他者の関心は乏しいようなので、設問1.2.への私見です。
設問1.;本局の命運を分けた最重要分岐点は、70手目31歩71手目59香72手目27金でしょう。
=たった3手(悪手~好手~連続疑問手)で、優劣不明→ほぼ▲勝勢に近い大優勢、に形勢が大きく傾きました
⇒70手目では、△86歩や55桂の追撃or△25金や35銀の凌ぎ、で優劣不明が継続していたでしょう

※本譜は、△疑問手に▲疑問手のお返しせず、▲59香~24飛と的確な着手順が素晴らしい。
 対局中に勝負所と気づいたら現実で二段以上と思われるので、両者不明でも全く問題無いでしょう。
 40~73手目までの攻防は、R数値以上の内容なので、自信を持って精進して下さい。


設問2.;頻出の必須手筋は、62~66手目で本譜△88歩▲同玉に、以下△86歩▲同銀△68金の手順でしょう。
="利き&当て"を意識した、歩の活用手筋、ですが、形勢は難解で、△指しやすい程度でしょう
=玉に危険が迫る『中盤半ば以降』では、何よりも玉への肉迫速度、が最優先項目でしょう
 つまり、見返りなく無条件で手番を渡す事は厳禁で、例え駒得でも躊躇する段階でしょう
⇒もし62手目に△持ち歩3ならば、△86歩▲同銀△87歩の形が先手陣攻略の急所ですが、歩2枚です
⇒本譜△88歩は、本来ならば好手だが、次の△68金が緩手だったので、遡って緩手の効果に一転した
⇒分岐△86歩に▲76銀もあるが、以下△68金▲同金△同馬▲78金△69馬▲91と△55桂で難解も△拠点が大きい



☆本譜には、他にも検討可能な分岐が有ると思いますが、勝敗を決定づけるほど重要ではないでしょう☆
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